« ブログ表示の不具合 | トップページ | 雑記8 »

「君は公安らしくないな」「君は公安らしくないな」「君は公安らしくないな」

21時10分ごろ、NHK総合にチャンネルが入ったとき俳優の台詞が聞こえた。「君は公安らしくないな」。”外事警察”というドラマらしい。実際の公安の仕事はこのドラマのようにルックスのいい外人テロリストばかりでてくるわけではない。公安と呼ばれる部署はいくつもありその仕事も多様だ。実際の公安は左翼や右翼、一般の被害者の方がブログやYOU TUBEにアップしているものが、より実態に近いはずである。

日米軍事密約の情報公開や、官僚が企画した仕事をチェックする仕分け作業がニュースの中心になるご時世に、なぜか公安という秘密主義の仕事が主役になって美化されてドラマになっている。ちょっとした違和感に顔を歪めた。そのうち不快な気持ちになった。

この不快な気持ちは正確に自己分析するとNHKが集団ストーカー被害者を念頭にこのドラマを制作して流しているところにあるのではないだろうか?ふと、そう思った。特に私はブログを書く以前からTVのネタにされてきた経過がある。TBSでも「ケイゾク」(警察族の略か?)というドラマはその類(だぐい)だった。

ある政治家とテレ朝の会話が盗聴され漏洩した事件やオウム事件の国松長官狙撃事件など公安がかかわったとされる事件があまりに多く存在する中、しかもほとんどがその公安の仕事が秘密主義のベールで隠されているがゆえに未解決事件となっている問題点を考えると、日本での公安礼賛やスパイ賛歌的な番組はドラマといえども、はたしていかがなものなのであろうか?

端的に言うと、暗殺されたケネディ大統領を称える映画やドラマはいいが、殺害した側のCIAの立場にたった描き方は許されるものなのだろうか?ということだ。もちろん、ドラマの中では大統領の暗殺を正当化する場面などありはしないだろう。刑事ドラマのよくありきたりのパターンを持ち出してだして人間愛や、家族愛でにごしては無難にすませるドラマ運びはドラマを観なくても分かりきっている。

そうやって最初多少抵抗のあった視聴者でも権力は恐ろしくないもののように慣らされてしまうことを危惧している。集団ストーカーの加害者としての公安や、数々の未解決事件の容疑者としての公安の問題がはじめからなかったものとして有耶無耶(うやむや)にされてしまうことを恐れている。

|

« ブログ表示の不具合 | トップページ | 雑記8 »

映画・テレビ」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



« ブログ表示の不具合 | トップページ | 雑記8 »