川田亜子さん最後の言葉
川田亜子さんが書いていたブログは2つあった。ひとつは"Ako's Style"というブログ名で残っているが、死の直前まで更新していたブログのほうは事件後、なぜかすぐに閉鎖されてしまった。そのブログの最後の本文はもう消されてしまったので全部は覚えていないが、気になる一部分だけ今でも覚えている。
「・・・皆さんそれぞれの『香り』に出遭えたらいいですね・・・。」と書かれていたように思う。『香り』というのは彼女と同じ職業の女子アナの名前に掛けていることはすぐに分かった。このような名前の使い方は隠語のように業界に流通している。私は視聴者なので業界と特定視聴者の間に出回っているといたほうがいいか。24時間始終盗聴された特定視聴者と業界の関係はもう世間一般からは理解困難なレベルにまでに達していた。特定視聴者をもとにした隠語や流行文句さえも構築されて流通していた。
その『香り』というアナウンサーはぱったりTVに出なくなってひしさかった。その女子アナを私はカトリーヌと呼んで冷やかしたことがあった。フランス映画「突然炎のごとく」をたまたま観ていた時、何を思ったのか映画の主人公の名前のカトリーヌに重ねて私が勝手につけてしまったのが切っ掛けだった。
実際はカオリーヌとか本人が使っているカオリンがニックネームとしては相応しいのは分かっていた。日テレのテレビ番組に「かっとおよび」という番組がプライムタイムにやっていたらしいが、「か」という文字しか一致していないではないか?というTVサイドから特定視聴者への反論や突っ込みを番組名にそのまま使ったものだった。番組のタイトルだけにちょっと借用するだけはでなく特定視聴者を対象して番組を一本作ってしまうことも日常的に行われていた。
・・・次回につづく
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